さじろーどっとねっと
<次世代ネットワークSANをマスターしよう!>

ストレージ市場の現状
現在のストレージは大人気のジャンルです。それもそのはず、EMCなるストレージベンダーが大容量ディスクで爆発的なヒットをしているからです。

なぜかと言えば、インターネットの影響が大きく出ています。たとえば、メールサーバーを考えてみましょう。メールボックスのサイズは大体5MBくらいでしょうか?

それが、100ユーザーいれば500MBになります。一般のプロバイダであれば、100なんてことはありません。BIGLOBE/NIFTYなど大手プロバイダは1000万ユーザーとかになります。

単純計算で5MB×1000万=50TB(テラバイト)になります。一般相場で1MBで100円としても、50,000,000MB×100円=50億円になります。もちろんこれはメールだけのサイズです。ホームページのスペースやサーチエンジン、その他各種コンテンツを考えれば、そのマーケットの大きさは計り知れないものになります。

そしてこのサイズはまだまだ増えているのです。

ストレージの重要性
想像してみてください。自分でパソコンを作ったとします。はじめに決めるのはどの部品ですか?CPU?マザーボード?又はビデオカメラなどの周辺機器との接続機器?

どれも違います。まー話の流れから解ると思いますが、初めに決定するのはディスクです。一例ですが、私のPCはディスクを交換しただけで、CPUを3倍にしたときよりもはるかに速度が向上しました。

ストレージ機器のもう一つがバックアップ用のテープドライブです。データの重要性を考えれば当然の準備です。

私は以前、ハードディスクが壊れてすべてのデータをなくしてしまったことがあります。あの時はすべての財産を失ったような気分になりました。

SANのメリット
SANのメリットとはかなり難しい問題です。実際のところこれを明確に答えられる人は少ないと思います。もちろん一般論では答えがありますが、本当にそれは正しいの?っと聞かれたときの「はい」と言うことは難しい気がします。しかし、この話をするとかな?り長くなるので一般論です。
  1. ストレージ総容量の最適化
    ストレージがつながっているので最適に配置できる


  2. ストレージのオンデマンド割り当て
    ファイバーチャネルはサービスを継続した状態で追加/削除できる

  3. バックアップの効率化
    LANを使ったバックアップの必要性がなくなる


  4. データ転送速度の向上
    SCSIに比べて転送速度は向上します


  5. 運用管理の一元化
    ストレージがネットワークになっているのでその管理は一元化できます


  6. LAN負荷・サーバー負荷の軽減
    LAN?FREE、サーバーレスのバックアップ等できるようになる


  7. などです。


SANに必要なもの
これはいたって簡単なようでとても難しいものです。メリット・デメリットで書いたことと重複する部分もありますが・・・

  1. ストレージ機器
    当たり前のことですが、複数台のストレージ機器が必要になります。


  2. 管理者のスキル
    通常システム部門などが管理していると思いますが、その方々のスキルが必要になります。

  3. 広いスペース
    結構忘れがちな話です。電源なども同様ですが、ストレージのネットワークは機器類が全て大型になります。そのため、スペースや電源は必須になります。


  • SANでなにが変わるのか?

    SANは時代の先端です。そしてどこも注目している分野です。ではこれでなにが変わるのでしょうか?

    LANが世に中に出始めたとき、革命的な状態になりました。それが進化してWAN(Wide Area Network)になり、Internetになりました。

    SANの将来はどうなるのでしょうか?

    きっと同じ道を歩むのではないかと思います。SANはLANやWANそしてINTERNETと融合するでしょう。もちろんその時にはSANという名前ではないと思いますが・・・

    ストレージの管理場所はデータセンターになり、サーバーは各オフィスそれをつなぐのがFCのネットワークといった感じになると思います。すでのディスクとサーバーは一体ではないのです。

  • ストレージ市場の実態
    私の目からみたSANの実態です。まだまだ知名度、認識、技術力どれも足りない状態です。これは売り手と買い手どちらにも言えることだと思います。

    ユーザーのストレージに関するに認識は甘く、サーバーがダウンすることを恐れています。それよりももっと恐ろしい事態になることを想定していません。

    エンジニアやコンサルタントもSANのソリューションにおいて、明確な提案ができる人間は少ないと思います。いわいる「箱売り」だと思っている人、接続したら仕事が終わりだと思っている人、ディスク容量やテープの本数を計算するだけの人がほとんどです。

    もう一つがアプリケーションの充実度です。まだまだ低い水準です。もちろんどんどん進化しています。現在ではストレージ・ドメイン・マネージャーなどがありますが、これが今後のSANを作っていくと思われます。

    なにを基準に提案するのか?
    いままではSANについてのお話でしたが、ぼちぼち仕事の話をしましょう。

    一般的なファーストコンタクトは、ディスク不足による増設でしょう。そこからディスクがSANになるときです。しかし、全てのユーザーにSANが当てはまるわけではありません。

    最近ではテラサーバーという言葉も珍しくなくなってきました。(一昔前のビルゲイツが言ったギガサーバーとは意味が違います^^)最低でもこれくらいの容量を必要とするユーザーでなければSANは必要ありません。

    逆にあまり少ないユーザーに売ってしまうと、SANの管理費だけでも音を上げてしまいます。余談ですが、SAN向けのバックアップをNTのNotesサーバーに売ったアホがいました。バックアップ容量5GBとか3GBのサーバーです。ブタに真珠とはまさにこのことです・・・

    ほしい情報を提供しよう
    現在のユーザーでもSANに対して投資効果を疑問視しています。ほんとうにメリットがあるのかどうかです。

    そういったユーザーにはやはりSANのメリットを教えてあげましょう。そしてそれはユーザーにとってどれだけのメリットなのか、対費用効果としてどれほど有効かを話しましょう。

    っと口でいうのは簡単ですが、実際はかなり難しい問題です。人件費の削減は、人件費の削減=リストラといった印象を受けるのでかなりいいづらくなっています。TCOの削減とかも同じ意味ですがまだ良いと思います。

    ユーザーがほしい情報は今後の投資効果です。数年先でもこのSANは生きていられるのかといった部分だと思います。5年前に構築したLANはいまでも十分活躍しています。それくらいの効果を出せなければ納得してくれないでしょう。


    メリットを生かす方法を考えよう
    SANのメリットについては書きましたが、それは本当に生かされるのでしょうか?

    それは否!

    現実的には活かされていないと思います。SAN自体の歴史が浅いせいもあると思いますが、SANの特性を生かしているシステムを私は見たことがありません。もちろんSAN的なシステムは見たことがありますが、メリットがかりり薄いと思います。

    それはなぜか?

    ディスクとサーバーは直結したほうが早いからです。当たり前ですが、LANでいうところのクロス(PeerToPeer)にしたほうは早いに決まっているからなんです。

    つまりディスクアレイの速度は年々高速になっていっています。もちろんSCSIからFCへの移行時期ではありますが、SANというネットワークにすることいよってパフォーマンスが落ちてしまうのです。

    ストレージアプリケーションも必要だ
    世界一早いディスクはどこでしょう?それは日立のディスクだといわれています。もちろんその性能比較を行った人がだれかは知りませんが、一般的にはそういわれています。

    しかし、他のベンダーとどのくらい違うのでしょう?現実的にはほとんど変わりありません。カタログスペックは同じくらいで、各社とも自分の会社に都合の良いデータしか公開していません。(当たり前ですが・・・)

    そこで差が出るのはアプリケーションです。LUNのマスク機能、ストレージ容量の管理、パスのフェイルオーバーなどなど。アプリケーションには各社違いがあります。ストレージドメインマネージャーなどもその一つかも知れません。

    忘れちゃいけないバックアップ/リストア
    SANにとってバックアップとは重要な項目です。というよりもSANを開始する場合にバックアップの一元化又は、テープライブラリの一元化といった内容は、分かり易く理解していただける場合があります。

    SANのデータ容量に対してバックアップの性能は軽く見ることはできません。データ容量1TBを何時間でバックアップするのでしょうか?それにはテープドライブはいくつ必要なのでしょうか?

    当然のことながらリストアも考えましょう。1TBのリストア、何時間ですか?リストアでどこまで戻せるのか?それには何本のFCケーブルが必要なのか?

    現代のバックアップはけしてテープだけではありません。ディスクtoディスク、ローカルディスクtoリモートディスクなどでも良いのです。

    SANの未来
    現在ではまだまだと書いていますが、これからのSANは大きく伸びることは明白です。IPネットワークはSANに統合され、NASも統合されます。

    それら全てをあわせて、ファイバーネットワークができると思います。インターネットもすべてFCの時代がくるでしょう。その時には1GB/Sのネットワークができるのです。

    SANは次世代ネットワークの一歩でしかないのです。SANという言葉もすぐになくなるでしょう。それは新しいネットワーク時代の幕開けだからです。

    そして面白いことにSANでは、まだ勝者が決まっていないのです。勝ち組はあの会社かも、いやいやこっち?もしかしたらあなたの会社かもしれません。

    すこしは参考になったでしょうか?


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